炎天下のビッグファイトに、もうとっくに体
力の限界は超えましたが、大丈夫、もし倒れて
も今日はドクターがいらっしゃる♪(まさか歯医
者さんや獣医さんとか言わないで下さいよ〜)(帰
りに聞いたら内科医さんでした
)
どれだけ過酷でも、魔女は1人楽しい思いをし
ているので良いのですが、申し訳ない事にこの
ファイトが終わるまで釣りが出来ない皆さんは
思い思いに食事を摂ったり、日陰に入って仮眠
したり、時々見に来てくれたり、1時間半が経過
した頃には、後ろで微かに聞こえた助太刀に入
ってあげるべきじゃないかと言う声に、
魔女が今本気で姿を見ようとファイトしている
事が分かる西川くんが、手ぇ出したらいかんと
阻止してくれていたり…まさか初スロージギング
でこんなファイトをするなんて!磯もだいぶや
りゆうんやろうかね?と様々聞こえて来ますが
、この頃にはかなり消耗していて振り向いて会
話に参加する余裕は皆無、体力を節約しながら
気力で集中するしか有りません!
とは言え、全力を込めながら直射日光に干さ
れ続けている魔女は、遂にどうにも喉が渇いて
倒れそうで…「どう?巻けゆう?頑張ってよ!」
と定期的に優しく声を掛けに来て下さるK田さ
んがまた来て下さった時に、「すみませんK田
さん、使って申し訳有りませんがそのシマノの
クーラーの…」と言い掛けると、察してアクエリ
アスを出してくれまして
しかも両手が塞がっている魔女がまた走られ
るタイミングを見計らって、離せる右手にキャ
ップを外して渡して下さいます、もう格好にな
んて構っていられない魔女はがぶ飲み、冷たい
飲み物がお腹に収まると直ぐ様体が凄い勢いで
吸収しようとしているのが分かるほどに有難く
、お陰様でかなり凌ぎ易くなりました♪
本当に何という名アシストでしょうか、そう
やって2回水分補給を手伝って下さったK田さん
でした、その節はどうもありがとうございまし
た
(ホントにカジキのトーナメントみたいです
♪)
さてさて、こんなパワーファイト中なのに左
手の親指はレベルワインダーをしなきゃならな
いのですが、無理ですよ?、器用とか不器用と
かの話ではなくて、巻く時は親指1本でもロッド
から離せないんです、魚が止まらないと巻けま
せんが、止まればそこから抵抗する引きが強く
重すぎて!(お陰で巻き取った分はスプールでそ
こだけ盛り盛りに
まぁその後また全部出され
てフラットになるんですが
)
それでも、ドラグが止まったら魚が走った方
向に船を走らせてくれる船長さんのアシストも
有って、少しずつ間合いを詰めて行きます…と言
っても200メートル以上ラインを出されて100メ
ートル巻き取った辺りなんですが、ある一定の
ところまで来るとピタリと魚が動かなくなって
、今まで叩かなかったのに急に首を振って走り
始めます
フックが1つ外れたのかな…とも思いましたが
、どうやらそこにはこの魚が嫌う潮の層が有る
様なんです、また何とか寄せて来てもまた同じ
所で止まって、イヤイヤをして走る!
実はここからがまた長丁場で、気付けば仮眠
していた方が起きて来て、皆さん昼食も終えて
、実際にやり取りしている魔女には実感がない
のですが、そんな背後の船内の様子に明らかに
かなりの時間が経過している事が窺えます
魔女はラインを引き出されている時も、渾身
の力を込めて巻き取っている時も、バットの強
さを信じてタチに肘をついてテコの原理で矯め
てテンションを掛けている時も、走った角度や
水深、魚の頭の向き、相手の体力を奪うための
あれこれ、と目まぐるしく頭の中は同時に幾つ
もの情報を処理していて時間の経過がはっきり
分かりません、代わりに、脳内物質のお陰でそ
のうち筋肉の痛みや疲労、高くなった体温を感
じる感覚が次第に麻痺して来るのはよく分かり
ます(笑)
ただ、背後で暇をもて余している皆さんをお
待たせしている事が気になり始め、また、ライ
ンを巻き取っても巻き取っても同じ所でまた走
られる繰り返しで負荷が掛かったまま同じ箇所
がガイドで擦れた2号のPEに限界が近付いている
のは確かで、それでなくてもスプリットリング
や補強してあるとは言え2ヶ所有る10号のリーダ
ーの直結部分も間違いなく限界は近い!
そこで、本来なら最後まで絶対に自分1人で勝
負したいところですが、ここはK田さんに1度託
してみる事に…それは決して音を上げた訳ではな
く、前向きにやめ時を判断して貰うためと、こ
の道のエキスパートにやり取りして貰う事で実
際の魚の大きさを知りたいのと、捕れなくても
可能性のある魚種を知りたかったからです、PE
に限界が来てからでは遅い…魔女しかやり取りし
ていないのでは何も推し測れません、全く経験
がないのですから
「K田さん一瞬代わって貰えませんか?」
「一瞬で?」(笑)
その一瞬は結果40分ほどに
、すみません!
魔女はすぐに代わるつもりで隣にしゃがんで
左手首を解そうとしましたが、もう固着して動
きません(少しでも曲げると激痛が…)、おまけに
握力もゼロ、二度とロッドを持てない激しいダ
メージを負っていました、しかも船縁を掴んだ
まま意識が飛んで…
何とか意識が戻って、ヨロヨロと日陰に入ら
せて貰い、揺れる船内で左ポケットのスマホを
何とか右手で出して撮影、左手は完全に故障
船縁に跨がっているのはリモコンを持った船
長さんです、ブリッジ(操舵室)からではドラグの
音が聞こえないのでハンドルを巻いていても実
際に巻けているかどうかが分からないので、間
近で操船してくれています
そして、遂にその時がやって来ました!
K田さんがやってみても、やはり同じ所から
上がって来ないばかりか魚が全く弱らない様子
に、遂にドラグを締めて勝負を懸ける事に!
そして、魔女的には大変大変残念でしたが、
それは当然でも有って、予想通り程無くしてラ
インブレイク…やはりPEの摩擦部分から飛んで
いました
(高価なタングステンのジグをロスト
してしまってごめんなさい、PEも
)
それでも、西川セレクトのタックル強度に人
の良いご本人は大層ご満悦でした、魔女のファ
イト時間は何と何との!?…3時間だったとか(自
覚がない
)、さて魚は一体何だったでしょう?
皆さんと実際にやり取りしたK田さんの話で
は、70キロ超のカンパチか100キロ程度のサメ
だそう…桁が違〜うっ
(70センチ、100センチ
じゃないですよ
)
それをまさかの2号なんて細いPEで捕ろうとす
るスロー系ジギング、めちゃくちゃ面白いです
♪(魔女がエギングで使うPEは0.6〜1号、ライン
強度は概ね号数×3のナイロンと同程度なのでPE
2号はナイロンなら6号程度)
因みに7キロのマハタはPE1.5号だったそう、
何が凄いってまずはやっぱりロッドが凄いです
よ、細いPEを掛けられるほど繊細なのに、そん
な大物を捕るトルク、強度が有るなんてっ
(勿
論リールもですが)
まぁ、魔女はゴジラだったと思うんですよね…
ゴジラだったら魚魚の皆さんもビックリしただ
ろうなぁ〜
ゴジラでお客(宴会
)、素敵すぎる
♪
もうちょっと続きます